※2022年前期募集の要項が出ています。(2021年10月)
変更点がいくつかあるので、必ずご自身で要項を確認されるようにしてください。
한국유학종합시스템 Study in Korea|run by Korean Government
今回は、題名にある通り韓国政府の奨学金についてご紹介します。
この奨学金、入学金や授業料だけでなく渡航費、生活費まで支給の給付型奨学金となっていて、留学を目指す者にとっては夢のような内容となっています。
これから応募される方の参考になったらうれしいです。
日韓共同高等教育留学生交流事業とは
今回私が応募したのは、2020日韓共同高等教育留学生交流事業という、韓国政府奨学金の一種のプログラムです。日韓間で学術交流を深めていくための割と新しいのプログラムだそうです。
募集要綱について
この奨学金は同じ韓国政府が取り持つ政府招請奨学生と似ているのですが、大きく違うところは、入学先を指定された8校の中から選ぶというところです。(よく見ると支給額も違うので、より多く奨学金が欲しい!という方は、政府招請奨学生の方に応募することをお勧めします。)
志望校がリストに入っている場合には、とても条件の良い奨学金かと思います。募集人数も、修士・博士合わせて11名と、単純に考えても各校に1人は入れる計算です。すごくないですか。(前期募集は15人だったようです。)
私も、かつて修士からストレートで進学しようか悩んでいたときの志望校の名前を見つけ、この奨学金に応募することに決めました。(ちなみに、募集時期が重なっていた政府招請奨学生との併願はできないそうです。国立国際教育院に聞きましたが、変更の可能性もあるので随時確認してください。)
応募可能大学
江原大学校、啓明大学校、大邱カトリック大学校、大邱大学校、東亜大学校、新羅大学校、中央大学校、弘益大学校の8校
*応募可能大学が変更されています。直接ご確認ください。(2021年10月)
応募条件
- 本人及び父母ともに日本国籍であること
- 満40歳未満であること
- 学歴条件を満たすもの
- 全学期の成績証明書の評定平均(GPA)が80%以上
上記、主な応募条件になっています。
TOPIK5級以上には加算点が加えられます。ただ、韓国語が不十分でも、1年間の語学研修がつきますので心配はいりません。
私の大学在籍時にはGPAがなく、GPAの出し方がもー面倒で大変でしたが、あの手この手で計算し、大学側からの計算し直しのやり取りを繰り返しながら提出しました。
提出書類について
PDFでダウンロードできる募集要項の中に、提出書類リストがあります。
提出書類一覧
●博士課程必須/△必須(ある人)
- 志願書
- 自己紹介書
- 学業計画書
- 推薦状2部
- 志願者誓約書
- 健康診断書
- 学士学位証明書
- 学士学位成績証明書
- 修士学位証明書●
- 修士学位成績証明書●
- 志願者本人の国籍証明書
- 志願者の父母の国籍証明書
- 有効な韓国語能力試験証明書△
- 有効な英語能力証明書△
- 出版書籍など△
- 受賞履歴△
順に見ていきます。
1.志願書(書式1)
名前や生年月日、希望学科などを書いていきます。
英語か韓国語で記入していきます。
問題なのはGPAの計算。
書式に沿って記入を進めると、このような表が出てきます。1年の前期後期、2年の前期後期・・・とそれぞれのGPAを記入するようになっています。
私が志願した大学の場合、WESというサイトを使って、GPAを計算するよう連絡が来ました。
学校から取り寄せた成績証明書を見ながら、英文での授業名と点数を入力していきました。学部4年と大学院2年分の授業をひたすら打ち込みます。6年間で、幼・小・中・高の教員免許を取得したので、すごい量の単位の入力がありました。大変でした。
Form1には GPAの点数だけを入力しましたが、別途Wordファイルでこの計算過程をまとめたもの(プリントスクリーンを並べたもの)を大学側にメールで送りました。
GPAの記入を過ぎたら、職歴、韓国滞在履歴、奨学金の経験を記入して、Form1は終了です。韓国滞在履歴は、2行しかなくて当然書ききれないので、一番最近の訪問と、3週間の短期留学のことを書きました。
2.自己紹介書(書式2)
書式に沿って、韓国語か英語でA4一枚にまとめていきます。私は韓国語で書きました。
内容としては、これまでの韓国との関わり、修士課程での学びや教員を通して学んだこと、そしてそれらの経験がどのように今後に生かせそうなのかを書きました。
全く自信はないですが、自信満々に書きました。笑(韓国で学ぶ準備ができています。とか書いてる。)
3.研究計画書(書式3)
こちらも韓国語か英語で記入します。先程の自己紹介書に少し内容が重なるところもあるのですが、経験から感じた内容を挙げながら、深めていきたい分野について書きました。
卒業後については、大まかな目標を挙げました。私の強み(かろうじて)は教育分野だと思うので、日韓の教育分野での専門家になりたい、のようなことを書きました。
とにかくもう、仕事が長時間労働なので、家に帰ってきちんと考える時間もなく、大まかなことしか書けなかったです。あとの面接でボロが出ても困るので、正直に書きました。
4.推薦書(書式4)
募集要項には、「志願者の学業能力を評価することができる2人の推薦人」と明記されています。
そのため、私は、大学・大学院の時のゼミの教授、働いていた学校の校長先生に書いていただきました。さりげなく、この推薦書が一番ひやっとしました。書類の準備を始めたのがとにかく遅くて、お願いすることも遅くなり・・・英文で書いていただくというのに1週間程度で準備・郵送していただくという大迷惑なことをやってのけました。
Form4を開くと、文章の内容についてあれこれ書いてあり、その指定に沿って推薦文を書いていただくことになります・・・無理を聞いてくださった先生方にはもう感謝でしかありません。(これから申請予定の皆さんは、余裕をもってお願いすることをお勧めします・・・。常識か・・・。)
その他の提出書類
5、6は、HPから出ている書式に沿って記入していきます。
7~10の証明書関連は、出身大学に連絡して発行してもらう必要があります。大学によって違いますが、私の大学はネットで申請書をコピーし記入、返信用封筒を入れて郵送、という形でした。英文で発行してもらいました。 写しではなく、原本で送付する必要があります。提出するのは1部ですが、予備で2部ずつ発行してもらいました。
11,12の本人と両親の国籍に関してはパスポートの写しを提出しました。ですが、提出後に親子関係であることを証明できる書類が必要とのことで、追加で出生届受理証明書を提出しました。英文にしてアポスティーユを取る必要があります。
(親子関係が証明できるのであれば、戸籍謄本でもよいかと思います。私の場合は結婚した時に戸籍が新しくなり、書類が2枚になるので出生届受理証明書にしました。1枚で証明できれば、アポスティーユ取るときに1枚分の料金で済みます!!ケチ)
13の韓国語能力の証明は、TOPIK6級の合格証を出しました。
HP内の、成績証明書再発行フォームから請求できます。
(有効期間内の成績のみ照会及び再発行の申請が可能となっているので注意が必要です!)
14の英語能力の証明は出せませんでした!!TOEIC最後に受けたの何年前かしら('ω')笑
英語に苦しむ未来が見えてますが、仕方ないです。いいんです。頑張ります。
15の出版書籍等については、平凡な文系大学院生だった私に書籍などなく・・・学会誌に掲載された論文3本を出しました。全部日本語だし英文で提出なんて発狂しそうだったのですが、英文の要旨を1ページ目にして提出しました。何も言われませんでした。笑
16受賞履歴、ありません!
ここまでで、提出書類になります。
推薦書や大学からの証明書に時間がかかるので、早めに準備に取り掛かることをおすすめします。書類が出せたら、もうこの奨学金の半分は終わったようなものです。
次の記事で、書類提出以降についてまとめていきたいと思います。