*2020年6月時点での情報です。
個人型確定拠出年金(iDeCo)は、原則、途中解約できないことになっており、解約するにはいくつかの条件に当てはまる必要があります。
私は、結婚による海外移住、海外転出届を提出したことにより、日本から住所が無くなりました(住民票がない)。
この場合、非居住者となるので、そもそもの加入資格がなくなってしまい、解約をせざるを得ない状況になりました。
あまり情報がなかったり、必要書類が揃わなかったりで一番時間が掛かってひやひやさせられたのがこの手続きでしたので、一連の流れをぜひ共有したいと思います。
海外転勤などでは続けられたり、運用指図者になって続けるケースもあります!非居住者が必ずしも資格を失う訳ではないので、ケースに合わせてご検討ください!
私の状況
【被保険者の種別】
3月末退職、第2号被保険者→第1号被保険者へ
【国民年金】
4〜6月 納付猶予(4月申請)
7月 加入資格喪失手続き(6月転出届提出時)
今後日本へ帰国する予定は未定。数年は韓国で暮らす予定です。
加入者資格変更届・喪失届の提出
加入先に連絡をして、必要書類を送付してもらいました。
第2号→第1号への変更届と、日本国内に住所を有しなくなった(転出届提出)ことによる資格喪失届です。
サイト上にも書式を見つけました。
イデコ加入者で転職・退職された方へ|転職・退職された方|個人型確定拠出年金iDeCo【公式】
資格喪失届と、その他資格喪失理由によって必要となる書類が変わります。
私の場合は、「日本国内に住所を有しなくなったため」に当てはまるので、
・住民票除票の写し
・出国予定先が記載されている住民票の写し
・在留証明書(出国先のもの)
のうち、どれか1つを提出する必要がありました。
1つ目、住民票除籍の写しは、転出後に発行が可能になるとのことでした。私は出国日を転出日にしてしまったので、これは出せない。笑
2つ目、出国予定先が記載されている住民票の写し。これを提出しました。市役所では、海外の場合、転出証明書が発行できないとのことなので、住民票に「転出予定」の記載を入れてもらったものを発行しました。
3つ目の在留証明書は、結婚移民の私はどうやったらもらえるのか、分かりませんでした。笑
脱退一時金請求手続き
加入資格を喪失したので、要件に当てはまれば脱退一時金が受け取れます。条件がまた・・・多いですね。
(2017年1月以降に資格喪失の場合)
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(1)国民年金の保険料免除者であること
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(2)障害給付金の受給者ではないこと
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(3)通算拠出期間が1ヵ月以上3年以下、または個人別管理資産が25万円以下であること
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(4)企業型DCまたはiDeCo(イデコ)の資格喪失日の属する月の翌月から起算して2年を経過していないこと
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(5)企業型DCから脱退一時金の支給を受けていないこと
確定拠出年金は解約できるの? 必要な手続きとメリット・デメリット | りそな銀行 確定拠出年金
となっています。
コールセンターに電話した際に1つ1つ確認を受け、条件に当てはまるとのことだったので脱退一時金の請求手続きも行いました。
必要な書類は、
・脱退一時金裁定請求書
・印鑑登録証明書
・受給資格を証明する書類
の全てです。
印鑑登録証明書は、転出届を提出すると発行できなくなります。なので、転出届を提出するより前に、役所で発行しておく必要がありました。
受給資格を証明する書類とは、国民年金の保険料免除内容に応じて変わります。私は、猶予になった国民年金保険料の証明書を提出しました。
この証明書が一番大変でした。😂
私の場合は退職後すぐの4月に猶予を申請しましたが、審査・決定され証明書が届くまでに2〜3ヶ月かかると言われました。何せ、届かない。年金ネットを確認しても、なかなか更新されず、猶予されたのかどうかの決定が確認できない。
結局、証明書が届いたのが出国前日。笑
ひやひやしましたが、無事に書類を送付することができました。
就職して少し経ったときから始めたiDeCo。
税金対策と将来のために始めましたが、正直なところ海外移住したらどうなるか・・・までは考えずに始めました。もうちょっとよく考えるべきでした。笑
【8/17】
無事に、脱退一時金が振り込まれました!
すべての書類を送ってから、約2ヶ月で手続きが終わったことになります。
これからは韓国での財テクを調べていきたいと思います!